社会学
2018年01月29日
『きょうも傍聴席にいます』
朝日新聞デジタルで連載された記事を
まとめた本。
http://www.asahi.com/national/bouchouseki/
こちらは2016年2月から
2017年7月までの掲載分が
収録されています。
冒頭の
<絶対君主が支配する虐待の家>は
WEBで読んだときも、本で読んだときも
胸の痛む記事でした。
家庭というブラックボックスで
10年以上虐待されてきた女子高生が
虐待者に反撃した事件です。
何回読んでも周りの大人が
何とかできなかったかなあと、
そう感じる記事でした。
p-6845001 at 06:46|Permalink│Comments(0)│
2018年01月24日
『底辺への競争 格差放置社会ニッポンの末路』
2004年に出版された
『希望格差社会』の
続きとも言える本。
<正社員になれない、
正社員ではなくなってしまう、
結婚しないでいるといった形を
続けていることで、>
<最低限の生活はできるけれども、
生活を上昇させるような機会が
ない状態>
に陥ることを著者は指摘しています。
現在のアラフォー以降の世代が
<底辺の競争の途上にあって、
その競争の仕方は、ますます
激しくなって>いる。
中流生活の維持のため
<下降移動リスクを回避する行動>
として、
「未婚化」「少子化」が進んおり、
戦後型家族(夫が正規雇用で妻がパートか専業主婦)
を形成できている人でも
子どもの大学の学費を負担できても
老後資金がない。
2040年には
働けなくなるとともに
貧困状態に陥る人が大量に出てくると
暗い未来予測を描いています。
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2018年01月23日
『だから、居場所が欲しかった。バンコク、コールセンターで働く日本人』
HONZに書評あり。
バンコクにある通信販売の
コールセンターで働く
主に30代から40代の日本人に取材して
書かれた本です。
何この子、何考えて?と思ってしまうひとも
出てきますが、
日本で生きづらさを感じて
バンコクで生きやすさを感じているひと、
親の一家夜逃げに巻き込まれた若者など、
「自己責任」と切って捨てづらい人もでてきて、
読んでいて気持ちが重くなる本でした。
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2018年01月17日
『偽装死で別の人生を生きる』
HONZで書評あり。
高額の学生ローンを抱えた生活に嫌気がさし、
偽装死で新しい生活を得ることができないかと、
著者は、失踪請負人や
偽装摘発請負人(保険金詐欺の調査人)、
偽装死にいったん成功した男性など
死亡偽装に関わるひとを取材します。
著者は、最後には、フィリピンで
偽造した自らの死亡証明書を手に入れます。
5年をかけた取材で彼女が見たものは
<醜悪さと家族の崩壊と孤独>でした。
エピローグで彼女は
<人生には、わずかばかりの学生ローンより
ずっと大変なことがたくさんある。>
と述べ、
死亡証明書を書類整理棚に置いたままの
現在の生活を描いています。
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2017年10月30日
『東大から刑務所へ』
『熔ける』の井川意高氏と
『刑務所なう。』など3冊の刑務所シリーズを出した
堀江氏との対談。
二人とも、懲役刑を勤め上げ、
ホリエモンは、
すでに次の事業に邁進し、
井川さんは
斜陽産業の製紙業界から引退して
これから何をするか考え中とのことです。
それぞれのひとの著書を読んだひとには
それほど新しい発見はないかもしれません。
p-6845001 at 05:15|Permalink│Comments(0)│