2009年01月06日

希望格差社会

黄金のブックガイドの著者のひとり、山田昌弘さんの本。
今週のBook Loversで紹介されています。

希望格差社会―「負け組」の絶望感が日本を引き裂く希望格差社会―「負け組」の絶望感が日本を引き裂く
著者:山田 昌弘
販売元:筑摩書房
発売日:2004-11
おすすめ度:3.5
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山田昌弘さんは、パラサイト・シングルという
有名な用語を作ったひとです。
(この用語、Microtrendsでも出てきていてびっくりしました。)

ここで新作を紹介したライシュ氏の「勝者の代償」を
Audibleでダウンロードして聞いた直後だったので、
山田氏の指摘するニューエコノミーの問題点−
GeekかShrinkでないと生き残れない−が
すっと入ってきました。

経済構造の変化によって、
学校教育システムが、職業リスク低減装置としての
機能を十分に果たせなくなったため、

努力しても報われない、若者が希望を持ちにくい社会に
なっている、という現状の指摘と、

未来に希望を持てなくなっている若者たちに対して、
早急に公的対策をうちだすことを提案しています。

私は、ふたりの、これから教育を受けてゆく子どもを
持っていますので、学校教育システムという
パイプラインの機能不全についての指摘は
非常に参考になりました。

また、

家族の領域では、「コミュニケーション能力」を
学ぶことが有効、ということ、
お見合い産業は、コミュニケーション能力訓練と
カウンセリングの場、という指摘は面白かったです。

同じ著者の
「婚活」時代 (ディスカヴァー携書)
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も、読みたいと思いました。
こちらも今週のBook Loversで紹介されています。

p-6845001 at 06:08│Comments(0)TrackBack(0) 一般書 

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