2011年09月

2011年09月30日

あぁ~どうする?!この不整脈

あぁ~どうする?!この不整脈
著者:山下 武志
販売元:日本醫事新報社
(2011-08)
販売元:Amazon.co.jp
クチコミを見る


定期購読中のJMEDMOOK

iPad版もあるけれど、
使いやすいのは紙の本ですねえ。

心房細動をどう診るかや
心原性失神の見分け方、

また、突然死の家族歴がある人の対応法など、

プライマリ・ケア医向けの情報がまとまっています。

おすすめ。


p-6845001 at 12:38|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 医学書 | 循環器

今この世界を生きているあなたのためのサイエンス 〈1〉〈2〉

今この世界を生きているあなたのためのサイエンス〈1〉今この世界を生きているあなたのためのサイエンス〈1〉
著者:リチャード・A. ムラー
販売元:楽工社
(2010-09)
販売元:Amazon.co.jp
クチコミを見る
今この世界を生きているあなたのためのサイエンス〈2〉今この世界を生きているあなたのためのサイエンス〈2〉
著者:リチャード・A. ムラー
販売元:楽工社
(2010-09)
販売元:Amazon.co.jp
クチコミを見る


カリフォルニア大学バークレー校の物理学教授が
文化系の学生向けに行った講義をまとめたもの。

小飼弾さんのブログにあるように、
原書の題は、"Physics for Future President"。

未来の大統領が知っておくべき物理学。

Kindle版で原書を読みましたが、
図表がほぼすべて省かれていたので、
邦訳を購入しました。

図表は見られて良かったのですが〜〜〜〜

ぜひ、翻訳で読みたいと思っていた、
8 Radioactivity and Death の章が
かなりカットされています。

デンバーはニューヨークより、
年間0.1rem (1mSv)の自然放射線による被曝量が高い。

ニューヨークにテロリストが放射性物質をばらまいて、
年間0.1remの被ばくを引き起こす量となった場合、

ニューヨークの住人を避難させるべきか?

では、自然放射線だけで同じ被曝量となる
デンバーの住人はそのまま住まわせて良いのか?

大統領はどう判断するべきか?
そして、その根拠はいかに?

というところです。

原書を読めるひとは、Kindle版じゃなく
ペーパーバックを購入することをおすすめします。

また、カットはあっても
日本語版も充分役に立ちます。

とくに、「不都合な真実」が
とんでもないプロパガンダ映画であることを
説明しているところ。

不都合な真実 スペシャル・コレクターズ・エディション [DVD]
不都合な真実 スペシャル・コレクターズ・エディション [DVD]
クチコミを見る


温暖化の証拠として出された様々なウソにもかかわらず、
地球温暖化は重要な問題であり、

中国やインドをどう巻き込んで
対応したらよいか、について

丁寧に説明した終章は、

しばらくは、原子力から天然ガスを含む
化石燃料に移行せざるを得ない日本人は
読んでおくべきでしょう。

p-6845001 at 05:52|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 医学書 | 科学

2011年09月29日

Breast-Cancer Screening

N Engl J Med 2011; 365:1025-1032 September 15, 2011

乳がんのスクリーニングについての
最新のレビュー。

USPSTFの推奨が
2009年に更新されました。

40−49歳の女性については、
推奨の程度をBからCに下げ、

集団検診として行うのではなく、
個別の価値観や利害を判断して行うこと、と
しています。

50歳以上の女性については、
1〜2年に1回の検診を2年に1回に変更しています。

アメリカでは、女性の8人にひとりが
生涯に乳がんに罹患しますので、

スクリーニングを非常に重視しています。

一方、日本の場合は、この数分の1の確率とされています。

この論文で取り上げられているのは
マンモグラフィーですが、

超音波による検診のスタディも日本とスウェーデンで
進められていることについても
触れられていました。






p-6845001 at 12:53|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 医学書 | プライマリ・ケア

放射能汚染 ほんとうの影響を考える

放射能汚染 ほんとうの影響を考える: フクシマとチェルノブイリから何を学ぶか (DOJIN選書)放射能汚染 ほんとうの影響を考える: フクシマとチェルノブイリから何を学ぶか (DOJIN選書)
著者:浦島 充佳
販売元:化学同人
(2011-07-31)
販売元:Amazon.co.jp
クチコミを見る


池田信夫氏のブログを読んで購入。

池田氏がホームページに載せている文章は
236〜237ページの「まとめ」をさらにダイジェストしたもので
残念ながら一部不正確と感じますので、

できれば原著にあたってください。

小児がん治療の専門家である著者は、
チェルノブイリと福島の事故を照らし合わせながら、
実際に起こりうる被害を定量化しています。

また、子どもを持つ母親の不安感にも共感し、
実際に、自分の妻も食品からの放射線被曝を防ぐ作業を
していることを開示しています。

ただし、著者自身は、その目的を
母親自身の心を安らかにすること、と
書いています。

両親の不安・慢性ストレスが
子どもに被害を及ぼすこと、を提示し、

原発事故が、身体ではなく、
精神・社会に多大な悪影響を及ぼすことに
気づいて欲しい、と著者は語っています。

<日本の、とくに子どもをもつ母親たちは、
 この原発事故の罠にはまりつつあるのでは
 ないだろうか。195ページ>

著者はこうしなさい、とは語らず、
「まとめ」を提示した後、
どう行動するかを読者にゆだねています。

一点だけいまひとつ、と思ったところ。

個人的には、著者宅のように
通販でガイガーカウンターを買うのはお勧めできません。

国民生活センター、通販で購入できる放射線測定器9製品を調査〜測定性能不足や不当表示が相次ぐ

その点以外は、バランスのとれた
良い本だと思いました。









p-6845001 at 05:50|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 一般書 | 科学

2011年09月28日

自傷行為の理解と援助

自傷行為の理解と援助―「故意に自分の健康を害する」若者たち自傷行為の理解と援助―「故意に自分の健康を害する」若者たち
著者:松本 俊彦
販売元:日本評論社
(2009-08)
販売元:Amazon.co.jp
クチコミを見る


医師や医療職だけでなく、

<誰よりも最も多く自傷する若者と遭遇しているであろう
 中学校・高校の養護教諭やスクールカウンセラーを想定>して、

自傷行為の理解と対応について書かれた本です。

読みやすいだけでなく、この本を読んだ後は、

読者自身にパラダイムシフトを起こすような
非常にうまい構成になっています。

すなわち、自傷行為を止めることがゴールではない、
大切なのは、<援助のプロセス>であり、

若者が<援助の求め方を学び取>ることである、と。

若者の自殺予防については、
自傷行為を無視しないことが非常に大切と感じました。

大人の自殺予防に関しては、
この本の著者も執筆している
プライマリ・ケア医による自殺予防と危機管理
があります。

こちらもお勧めです。





p-6845001 at 12:19|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 一般書 | 精神科
ブクログ
記事検索
Archives
Amazonライブリンク