2011年05月

2011年05月31日

Hospitals’ Race to Employ Physicians — The Logic Behind a Money-Losing Proposition

NEJM 364:19 MAY 12, 2011

アメリカの病院で医師の囲い込みがおこっている、
という内容でした。

プライマリ・ケア医→専門医という患者の流れを
自分の病院内で作り、
患者を囲い込むという目的に加え、

health plansの変化に対応する自由度を
上げる目的もあります。

出来高制(fee-for-service system)が続いた場合は、
患者囲い込みで対応。

population health management and risk-based reimbursement
(人頭払いの一種か?)に変更になった場合は、

高コストの病院医療から患者を遠ざけることで対応。

ワークライフバランスを重視する若い医師は、

(開業による)高い収入よりも、

病院に雇われてライフスタイルの自由度を上げることを
選ぶ傾向があるようです。

問題は、この傾向が続いた場合は、
病院が価格決定に大きな力を持ちすぎることですね。





p-6845001 at 12:44|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 医学書 

危険な学校―わが子を学校で死なせないために

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著者:畑村 洋太郎
販売元:潮出版社
(2011-03)
販売元:Amazon.co.jp
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「失敗学のすすめ」の畑村洋太郎先生が
毎年70人もの子どもが亡くなる学校での事故を減らすために
何ができるか考えて書かれたものです。

畑村氏は、
2004年3月に六本木ヒルズで6歳の男の子が
大型自動回転ドアにはさまれて亡くなった事故をきっかけに
「ドアプロジェクト」を立ち上げ、

それをさらに、「危険学プロジェクト」として発展させます。

(「危険学プロジェクト」についての情報は著者のブログから得られます)

この本で取り上げられているのは、
主に小学生から中高生までの子どもが関わる事故で、

2008年の「天窓落下事故」から始まり、
身近な「自転車にまつわる事故」「遊具に関する事故」まで
幅広い内容を取り扱っています。

畑村氏が行った、杉並の天窓落下事故についての調査では、
再現実験によって、
事故が起こった背景と、事故防止対策が提示されており、

これは、警察や検察が行う責任追及のために行う調査とは
全く異なったものです。

読み終わって、学校というところは、
「医療安全」という概念が1999年以降に導入される前の
医療現場と同じだなあ、と痛感しました。

管理を徹底するだけでは、事故は防げない。

危険知識を社会の共有財産として、
子どもたち自身と、親、先生などの大人が

<自力で危険をさける>行動を取れるようにすることが
望ましいのだと、そう感じました。


p-6845001 at 06:03|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 一般書 | 教育

2011年05月30日

プライマリケアでよく見る精神症状の診方と対応のコツ ケアネットDVD

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著者:坂元 薫
販売元:ケアネット
(2011-04-22)
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第1回「これで安心!パニック障害と過換気症候群」

パニック障害はパニック障害ときちんと診断をつけて、
安易に「過換気症候群だからペーパーバッグ」とか
しないように警告しています。

きちんと治療しないと、
どんどん症状がひどくなるからです。

第2回「そうだったのか!うつ病治療の最新エビデンス」

副作用を宣伝する、NHK番組を含む
マスコミの論調を紹介し、強く批判していました。

(元の番組ははっきりしないけれど、これかな?)

SSRI服用しているのは日本で100万人。

薬を服用したあと、攻撃性が出た、との報告は、
5年で42人。

第3回「現代型うつ病大流行!?プライマリ・ケア医の心得」

「希望」を処方しても、安易な期待を抱かないよう
配慮する、とはよい言葉ですね。

簡単には治らない、とはっきり言っています。

患者さんのレジリアンスを高めるためには?

<ほめてやらねばひとは動かじ>で終わる
山本五十六連合艦隊司令長官のことばを引用していました。

最後に、

<医療従事者のメンタルヘルス>を取り上げていました。

こちらでも取り上げられていますが、

日本医師会の勤務医アンケートの回答で
勤務医の6%が週数回以上自殺について
考えているそうです。

坂元先生は、「うつ病にならないための7つのストップ」
を紹介して、講義を締めくくっていました。

1.完全主義をやめる
2.自分のミスに厳しすぎるのをやめる
3.すべてをコントロールしようとするのをやめる
4.余計な関わりをもつことをやめる
5.自分の体調や健康を無視することをやめる
6.仕事をストップして自分や家族のために時間をとる
7.自尊心が高いあまり助けを求めない、ということをやめる



p-6845001 at 12:48|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 医学書 | 精神科

日経サイエンス 2011年 07月号

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【特集 揺れる原子力の将来】

<レベル7からの出発>

日本独自記事で、福島第一原発で起こった事故を
検証しています。

マスコミでは大きくは扱われていないですが、
福島第2原発もかなりぎりぎりの状況で
やっと危機回避されたことを伝えていました。

<"想定外”に備える>

25年ぶりに原発建設が再開された米国で、
リスクにどう対応するか、考察しています。

<今だから考えるエネルギー技術7>

成功の可能性は必ずしも高くはないが、
もし当たれば世界を一変する
革新的なエネルギー技術を紹介しています。

量子太陽電池、実現したらいいですね。
核融合はまだまだ先の話だろうなあ。



p-6845001 at 06:32|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 一般書 | 科学

2011年05月29日

THERMOS ステンレスポット 2.0L

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冷蔵庫の開閉回数を減らすために購入しました。

氷と麦茶を詰め込むと、
2日ほどは冷たいままです。

秋〜春は麦茶は室温のまま置いておいても
悪くなりにくいのですが、

(うちは年中麦茶を飲みます)

これからの時期は室温だともちません。

かといって、冷蔵庫に入れると、
開閉のたびに電気をロスするわけです。

全国的に、節電が必要なこの夏、
保冷ポット導入はいかがでしょうか。

p-6845001 at 09:21|PermalinkComments(2)TrackBack(0) お気に入りのもの 
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