2010年12月

2010年12月31日

はじめての課長の教科書

はじめての課長の教科書はじめての課長の教科書
著者:酒井穣
ディスカヴァー・トゥエンティワン(2008-02-13)
販売元:Amazon.co.jp
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小飼弾氏のブログで絶賛されていたので
いつか読もうと思いながら
2年以上が経っていました。

中間管理職である「課長」のあるべき姿を
提案した本です。

しかし、まったく部下のいない平社員に
役に立たない本かというと、
小飼氏のもう一つの記事にあるように、
部下を持っていない人にも
役に立つ本です。

第4章 避けることができない9つの問題

には、私が実際に関与することの多い
<心の病にかかる部下が表れる>

も入っていました。

課長として最も大切な仕事は、
 「部下のモチベーションを管理する」という
 仕事
です>

と、最初に書いてあります。

この本を通して、「課長」には、

現場で手を動かすのとはまったく違ったスキルが
要求される、ということがわかりました。


p-6845001 at 09:58|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 一般書 | 自己啓発

2010年12月30日

医師という生き方

医師という生き方 (発見!しごと偉人伝)医師という生き方 (発見!しごと偉人伝)
著者:茨木 保
ぺりかん社(2010-09)
販売元:Amazon.co.jp
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茨木保先生の本ですが、
こちらはマンガではなく、文字中心です。

(娘が「マンガじゃないの〜茨木保なのに!」と
 がっかりしていました。)

取り上げられている人物、

野口英世、北里柴三郎、荻野吟子、山極勝三郎、
荻野久作、永井隆、ナイチンゲールなど、の中では、

著者と同じ産婦人科医の荻野久作氏の章に
非常に力が入っていました。

地方病院の一人医長として赴任した荻野氏は、
「嫁して三年、子なきは去る」という時代、

子どもが生まれないために離縁される女性、
また、妊娠中も重労働を余儀なくされる農家の嫁の
実情をみて苦しみます。

荻野氏が月経と排卵の関係について
世界に認められる発見をしたのは、
この女性の苦しみを解決するためでした。

難しい漢字にはフリガナがついていますし、
各章の最初に、内容の要約があり、読みやすいです。

小学校高学年から、中学生のお子さんに
おすすめです。



p-6845001 at 10:51|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 一般書 | 教育

2010年12月29日

葬式は、要らない

葬式は、要らない (幻冬舎新書)葬式は、要らない (幻冬舎新書)
著者:島田 裕巳
幻冬舎(2010-01-28)
販売元:Amazon.co.jp
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仏教を徹底的に批判した本かと思って読み始めましたが、
実際の内容はバランスがとれたものでした。

宗教学者の島田氏だけあって、
葬式と仏教が結びついた歴史についても
わかりやすくと書いてあります。

もともと祖霊信仰があったら、江戸時代の
寺請制度がすんなり受け入れられたのだ、
というのは考えたことがありませんでした。

現地調査した昔ながらの村落共同体において、

それぞれの家の家格によって
葬儀のランクが決定し、

葬式のあり方が共同体の秩序を保つための
方法の一つに組み込まれていることなど、
面白く読みました。

「直葬」という近親者のみで見送る
簡略化された葬式が、すでに東京では
20%にのぼることも書いてあり、

「家」の継承が難しくなった現在、
従来どおりの家を単位とした葬式は衰退せざるを得ない、

ということでしょうね。

ワールドビジネスサテライトでも
直送が紹介されていました。

p-6845001 at 09:01|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 一般書 

2010年12月28日

1円家電のカラクリ0円・iPhoneの正体-デフレ社会究極のサバイバル学

1円家電のカラクリ0円・iPhoneの正体―デフレ社会究極のサバイバル学 (幻冬舎新書)1円家電のカラクリ0円・iPhoneの正体―デフレ社会究極のサバイバル学 (幻冬舎新書)
著者:坂口 孝則
幻冬舎(2010-11)
販売元:Amazon.co.jp
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無料ビジネスや赤字ビジネスは
どうして成立するのか?を解説しただけでなく、

値下げ圧力が強い社会で、個人はどうふるまうべきか、
を提言した本です。

いい意味で結論のところで裏切られた感がありました。

<自己実現を達成できる赤字仕事のすばらしさ>

について指摘したすぐあとに、

著者自身は、ブログの更新もやめたと言ったあと、
<一人だけでも安売りはしない努力は続けていきます。>
と書いています。

後書きで、
<信じた道で一瞬一瞬後悔せずに生きるしかない>
という言葉が出てきます。

これが、著者から読者への贈り物でしょう。



p-6845001 at 07:50|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 一般書 | 経済

2010年12月27日

誰も書かなかった日本医師会

誰も書かなかった日本医師会 (ちくま文庫)誰も書かなかった日本医師会 (ちくま文庫)
著者:水野 肇
筑摩書房(2008-12-10)
販売元:Amazon.co.jp
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日本医師会長を25年務めた武見太郎氏と
個人的にも親しかった著者が、

武見時代の25年と、その後の25年の日本医師会を
概観した本です。

日本医師会については、どちらかというと
<根拠に基づいて>批判的な目線で書いています。

私自身は、現在は医師会に入っていませんが、
この本で取り上げられている坪井会長の時代には
日本医師会に入会していた時期でしたので、

坪井会長の時代については興味深く読みました。

(小泉政権で医療費が激減し、
 現在の医療崩壊の基礎が作られた時代でもあります。)

戦後の医療制度年表も巻末についており、
資料としても有用性も高いと思います。




p-6845001 at 12:40|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 一般書 | 政治学
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