2018年12月07日

『父の生きる 』

父の生きる (光文社文庫)
伊藤 比呂美
光文社
2017-01-27



熊本に住む著者・伊藤 比呂美さんの父を
カリフォルニアから遠距離介護する、
その2009年3月から2012年5月までを
書いています。

伊藤さんの介護を描くというよりは、
少しずつ死に近づいていく父親が
一日一日をどう生きていったかを書いた本です。

伊藤比呂美さんの本を読むのは
ほぼ9年ぶり。

『伊藤ふきげん製作所』

伊藤さんの介護の話も読もうと思いながら、
実際に読んだのは、この本が初めて。

自分も介護当事者となってからでした。

読んでちょっとびっくりしたのは、
カリフォルニアの自宅で
心原性失神で伊藤さんの夫が何回も昏倒する描写。

<うちの夫は発作が過ぎたらけろりとしている。
 逼迫感はそんなにない。>

ああ、このひとには
夫さんの死も近いことが
この時点では見えていなかったのだな、と
そう感じた描写でした。

心原性失神は予後不良な疾患なんですわ・・・

『失神外来を始めよう』





p-6845001 at 05:15│Comments(0) 電子書籍 | 介護

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