2018年03月08日

『かくて行動経済学は生まれり 』

かくて行動経済学は生まれり (文春e-book)
マイケル・ルイス
文藝春秋
2017-07-14



こちらで報告したとおり
英語のオーディオブックを聞いた後、
確認のため日本語で読んだ本。

行動経済学の創始者、
ダニエル・カーネマンと
エイモス・トヴェルスキーという

二人の天才心理学者の伝記を
マイケル・ルイスが書くのだから
面白くないわけがない。

カーネマンが、
ドイツ占領下のフランスで
ほとんど小学校にも行けないまま

ナチス・ドイツから逃げ回っていた
エピソードを含め、

個人的な繋がりがないと
なかなか引き出せないエピソードを使って、

この二人の天才の実像を

第二次世界大戦後、建国真っ最中の
イスラエルという国の繰り返す戦争を交えて
描いています。

そう、戦争。

ダニエル・カーネマンは20歳で
イスラエル国防軍における
心理学的問題の専門家につき、

軍指導者を選ぶさいの材料として
性格テストを考案しています。

そして、その手法の効果が
あまりに高かったので、

イスラエル軍では、
多少の改訂を行って、
現在でもそれを使用しています。

そして、落下傘部隊の小隊長であり、
英雄的な行為を表彰された
エイモス・トヴェルスキー。

頭脳明晰で、
<どんな議論でも、すぐにその中心に
 なってしまう>エイモスと、

不安定で自信を持てないダニエルの

二人の共同作業によって作り上げられた
新たな学問領域と、

彼らの研究が有名になるにつれ
二人の間に入ってくる亀裂の様子とを

第三者の視点で描いています。


p-6845001 at 05:27│Comments(0) 電子書籍 | 経済

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