2017年08月28日
『母さん、ごめん。 50代独身男の介護奮闘記』
『スペースシャトルの落日』などの
科学ノンフィクションの作家である松浦晋也さんの
介護体験記です。
体験談としては、面白い、というか
うちも現在進行形なので大変さに共感はできます。
ただし、いろいろ真似しちゃいけないことも
推奨されているので、参考にしないように。
例えば、オムツなど日用品を
機動的に買い物をするために
バイクを推奨されていますが、
連れて行けない・置いていけない
子どもを育てた経験のある
ワーキングマザーの多くはご存じのように、
日本の広い範囲でネットスーパーなどの
食材宅配が充実しています。
「毎日」買い物に行かなくても、
「毎日」食材を届けてもらうことは可能です。
そういう時代でありながら、
毎日買い物に行って、毎日食事を作るという
昭和の専業主婦に許されていた<贅沢>を
仕事を抱えながら、
要介護で目の離せない親を持ちながら
松浦氏は続けておられています。
(で、事故が起こります。)
松浦氏は、たぶん他のやり方がある、ということを
知らないのでしょう。
50代を越えた男性が
家事を合理化することの難しさを
しみじみ感じました。
家事の合理化については、
最近読んだ勝間和代さんの本を
後日紹介します。