2014年03月31日
暗号解読(上）（下）
サイモン・シンの「宇宙創成」は
原書で読みました。
「暗号解読」は英語じゃ無理だろうと思って
翻訳を購入。
翻訳でも暗号の詳細は読み飛ばし続出。
前半は、暗号の歴史〜第二次世界大戦までを
後半は、暗号のみならず、失われた言語の解読と
インターネット時代の暗号作成と暗号解読、
そして暗号の未来〜量子暗号システムと
量子コンピューターの概念を紹介しています。
スコットランド女王メアリーから始まる
暗号使用者と暗号解読者の戦いのエピソードの連続が
この本の読みどころです。
特に、第二次世界大戦時に
ドイツのエニグマ暗号を解読しながら、
機密となる、その活躍を秘すことを余儀なくされ、
不遇のまま亡くなったチューリングのエピソードには
強い痛みを感じました。
暗号を解く自信がなくても
「暗号解読」は面白く読めます。
おすすめ。
