2010年06月21日

2009 H1N1 Virus Transmission and Outbreaks

2009 H1N1 Virus Transmission and Outbreaks 
NEJM Volume 362:2221-2223 June 10, 2010


6月10日号の論説です。

新型インフルエンザのアウトブレイクを
タミフルの予防投与でコントロールした
シンガポールの軍隊についての下記の論文(1)と、

(1)
Oseltamivir ring prophylaxis for containment
of 2009 H1N1 influenza outbreaks.
N Engl J Med 2010;362:2166-2174.


新型インフルエンザと季節性インフルエンザ(A香港型)の
家庭内での感染様式を比較した下記の論文(2)と、

(2)
Comparative epidemiology of pandemic and
seasonal influenza A in households.
N Engl J Med 2010;362:2175-2184.


この2つを受けて書かれています。

3つとも、無料で全文読めます。

(1)では、1175人のうち、
インフルエンザを拾っていなかった
1100人がタミフルの予防投与を受けています。

論説では、軍隊だからできたけど、
子どもは副作用で予防投与飲めない子も多いよ、
と書いてありました。

(2)では、季節性・新型とも、
家庭内感染率は8〜9%とほとんど同じ。

朗報は、

症状が全くないひとが
インフルエンザウイルスを排出し続けることは
まれである、

ということですね。

インフルエンザ発症者の家庭内接触者のうち、

ウイルス排出が確認されたのは11人名で、
そのうち10人に急性の呼吸器症状が
あったそうです。




p-6845001 at 12:55│Comments(0)TrackBack(0) 医学書 | 感染症

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